ぐったんこ　いろいろ挑戦日記

京都御苑と鴨川の間、北村美術館の向かいにある京料理のお店です。
入り口は普通の日本家屋という京都らしい店構えです。

　

１階にはカウンターがあり、２階に上がると掘りごたつの個室になっています。
お店全体が純和風の作りになっており、階段には灯篭が置かれ蝋燭の明かりが揺らいでいます。

　　

テーブルにセットされたイカの形をしたガラスの箸置
特注品ではないそうですがとても可愛い♪
　

食前酒(梅酒)


招徳の純米吟醸

氷の中にやかんに入ったお酒とグラスが冷やされています。
招徳は伏見の造り酒屋。柔らかい口当たりで何杯でも飲める感じ。

先付（じゅんさい、オクラ、山芋のゼリー寄せ）
　
お箸でくずして頂くと絶品のお出汁が楽しめます。

穴子の八幡巻(ごぼう)、鼈甲生姜、サツマイモ、しみこんにゃく、
白身魚の酢の物(きゅうり)、海老のしんびき揚げ、はもの子のゼリー寄せ

しみこんにゃくは高野豆腐のように中に空洞が出来ていてよく味がしみています。
鼈甲生姜はお酒の相性がいい感じ。

いたちきゅうり、いんげん、南瓜の煮物
　
いたちきゅうりというのは巨大化したキュウリがいたちの尻尾に似ているという事だそうです。
「わざと大きくしたきゅうりどす」と言って客に出してしまうのが京都らしいですね♪
くずでとろみが付けられかすかにしょうがが効いています。

お刺身(はも、鰹、鱸）、まきゆば、長芋、ラデッシュ
　　
はもの湯引きはさっぱりと梅酢で頂きます。
お刺身はシソの花を落とした醤油で。
湯葉の半生具合が絶妙です。

加茂茄子の胡麻だれ
　
ごまとくずを練った物で油通しした賀茂茄子が巻いてあります。
山椒の実が甘い胡麻の味を引き締めています。

青うりの巻き寿司、ハモの骨揚げ、蓮根
　　
蛇腹状に切りめを入れた青うりの浅漬けで寿司が巻かれています。

天然鮎の塩焼き
　
日本海から遡上した天然鮎。蓼酢で頭から丸ごと頂きます。

すずきのウニ衣揚げ、コーンと枝豆、ゆば揚げ
　
ウニの風味も生きています。

くず素麺
　
昆布、ミツバ、うずら卵の温泉玉子が添えられています。
くず素麺は麺にコシがあり、しっかりした食感です。

冷茶漬け、漬物(キュウリ、甘酢大根、ふきジャコ）
　　　
お茶漬けの上にはみょうが、おおば、えのきが乗っていて
甘酢しょうがのさっぱりした風味でサラサラと頂けます。
漬物には細かい隠し包丁が入っています。

煮梅

かき氷が添えられたさっぱり味のデザートです。

ゆばきなこ

ゆばを取った後の汁にくずを入れて固めたお菓子。

抹茶
　　
茶碗には七夕、干支のねずみがデザインされていました。

旬の素材以外は一切使わない上、肉料理も無しの限られた素材ながら
包丁の入れ方や調理法に工夫が凝らされ、香りたつ出汁が使われていて
お味はもちろん目でも楽しい京料理を堪能させて頂きました。

最後に玄関先まで見送りに来てくれた女将さん。
燐とした京美人です♪



「御料理　はやし」
京都府京都市上京区河原町通今出川下ル一筋目東入ル梶井町448-61
075-213-4409